バンコクで日本人向けに配られているフリーペーパーには、必ずバンコク市内中心部の地図が載っており、アソークが中心に描かれていることが多い。
そして北西から南東に斜めにスクンビット通りが走っていて、地図の東側が日本人の多く住むエリアだ。
読んでいて楽しい現地のフリーペーパー
バンコクで配られているフリーペーパーの中でも最も人気の高いワイズ(WISE)の地図を見ると、スクンビット通りに沿って走るBTS (都市交通システム)の駅は、東側はプラカノンまで表示されている。
中心のアソークから東に向かって、プロンポン、トンロー、エカマイと続き、その次の駅がプラカノンになる。
この辺の通りを歩いていると必ず日本人とすれ違うし、居酒屋とか焼鳥屋も数多い。
プロンポンからトンローまでのスクンビット通りの北側が最も日本人の多い地域で、駐在員家族も多く住んでいるので家賃相場もかなり高い。
家賃相場と住む日本人の階層
このあたりで部屋を探して「少し高いな」と思いながら、東方向に歩いていくと、少しずつ家賃相場が下がってくる。
アソーク・プロンポン間とプロンポン・トンロー間の距離は1200mほどだが、トンロー・エカマイ・プラカノンの距離は、それぞれ800mほどで歩いても苦にならない距離だ。
トンロー周辺からプラカノンあたりまで歩いていても、周囲の環境がガラッと変わるわけではないが家賃相場はハッキリと安くなる。
住んでいる日本人の階層も家賃相場に比例している。
海外駐在員家族、海外駐在員単身者、日系企業の現地採用社員、現地企業で働く日本人社員、フリーターというような感じで変化していく。
ワイズの地図にはプラカノン駅までしか描かれていないが、この駅を過ぎるとプラカノン運河と呼ばれる川があり、そこを超えるとすぐオンヌット駅になる。
オンヌット駅周辺エリアの現状と注意点
10年ほど前からオンヌット駅周辺の再開発が進み、日本人も多く住むようになった。
1つ手前のプラカノン駅からは運河を挟んで1.4キロと距離があるので、ここまで来ると住んでいる日本人の雰囲気もだいぶ変わってくる。
家賃の高いエリアに住んでいるからエラいという事はないのだが、やはり人間には見栄や虚栄心がある。
特に上の階層の人間は下の階層の人間を蔑む傾向があり、プロンポンやトンローに住んでいる人たちの中には、「オンヌットあたりに住んでいる連中って、そもそも金ないでしょう」などと言っているのを聞いたことがある。
あまり賛成できる意見ではないが、確かに住んでいる日本人の雰囲気には違った感じはある。
私はコロナの3年間で、海外生活のスタイルを定住型からノマド型に変更した。
バンコク市内でセミリタイア生活に適した場所を探しながら、色々なエリアでの生活を試しており、オンヌット駅の近くにも住んだことがある。
たまたま偶然だったと思うのだが、何回か行った近くの居酒屋で一緒になる日本人たちの仕事の愚痴やタイ人への悪口がとても耳障りだった。
トンローやプロンポンに比べればレストランや居酒屋の数も格段に少ないので、お酒を飲んだり食事をする場所は限られる。
だから、そういった店では現地の客よりも日本人客の比率が多くなり、否応なしに色々な会話が耳に入ってくる。
酒を飲みながら愚痴をこぼすのは日本でも海外でも同じことだから、オンヌット駅周辺に限ったことではない。
しかし「仕事がうまくいかない」>「十分な収入が得られない」>「家賃相場の低いエリアに住む」という構図は一定の割合で必ずあり得ることだ。
家賃の高いエリアに住むことには何の意味もないが、海外で同じ日本人の愚痴や悪口を耳にするのは気持ちの良いことではないので、選択肢の多いエリアに住むことがストレスのない生活につながるのだと思う。
