人生100年時代の新たな挑戦
「人生100年時代」という言葉は、セミリタイアとかセミFIREを考えている人間にとっては非常に重要な言葉だ。
普通に考えると、「人生は100年と長いのだから、無駄遣いをせずにコツコツと貯蓄をして、できるだけ長く働こう」と考えるだろう。
多くの人がそう考え、その次に「いや、待てよ」、「70歳とか80歳で死んでしまったら、のんびりしたり楽しんだりする時間がなくなってしまう」と考えて、頭が混乱してしまうだろう。
いろいろ考えても結論が出ないので、結局最後は「まぁ、今は多少遊んでも良いけれども、無駄遣いをしないで、とにかく地道に暮らしていこう」などと考えて、納得するのが関の山だ。
従来の働き方への違和感
しかし、このブログを読んでいる人たちの多くは、今の生活に多少の違和感を覚えている人が多いのではないだろうか。
サラリーマンであれば、職場の人間関係や任されている仕事の負担、個人事業主や自営業者であっても、様々なしがらみにストレスを感じている人が多いと思う。
多くの人が、FIREの文字通り「早くお金を貯めて、早く仕事を止める」ことを夢見ているだろう。
しかし、FIREの本当の意味は「早く、経済的に自立して、イヤな仕事を早くやめる」ということだ。
お金を貯めることでも、また仕事を止めることでもない。
インフレ時代の厳しい現実
そもそも、世界的なインフレがはっきりとしてきた以上、「お金を貯めて、若いうちに引退する」という人生設計は極めて難しくなったと言って良いだろう。
相当な高級サラリーマンや資産家であれば別だが、普通のサラリーマンや個人事業主にとっては、仮に3,000万円貯めようとも5,000万円貯めようとも、それで早期リタイアができると考えるのは非常に甘い。
ExcelでもGoogleスプレッドシートでも良いので、年率4%のインフレを基本として、数年に1度は7〜8%のインフレが数年間続くという前提で、シミュレーションをしてみると良い。
数字の上だけでも相当厳しいことがわかるはずだ。
4%理論の限界と稼ぐ力の重要性
問題はもっと深刻だ。
例えばFIREで有名な4%理論に沿って生活設計をしていたとする。
一般的な4%理論は3%インフレを前提にしているので、4%以上のインフレが進んだ場合には元本が目減りしていくことになる。
さらに7〜8%のインフレの期間には元本を取り崩すことになる。
最初から3年間とか4年間と分かっていれば良いが、「インフレが何年も続くのであれば、とても資産取り崩しでは生活設計が成り立たない」と恐怖におののく事は間違いない。
今でこそコロナは3年間で収束したが、2020年や2021年の時には、先の見えない恐怖に世界中が大混乱をした。

周期的に起こる株価の暴落や急激なインフレの時に、先の見えない恐怖に駆られてメンタルを病んでしまったら元も子もない。
そういった時に救ってくれるのは稼げる力だけなので、「お金を貯めて、早く仕事を辞める」という考え方は一刻も早く捨て去ろう。
その上で人生100年を生き抜く戦略を考えるべきだ。

