FIRE指向の若い世代にはゴールド投資が有利

ドルのライバルとしてのゴールド

私はあまりゴールドには関心がないのだが、
それでも過去10年ほどの値動きは大体は頭に入っている。

1トロイオンスあたりのドルベースでの価格は、
2011年頃をピークに長期のボックス圏に入っていた。

そのゴールドの価格がボックス間の上限である1350ドルを超えようとしていたのが2019年の6月上旬だ。

その後のコロナによるヘリコプターマネーが産んだ長期のインフレを予測していたかどうかわからないが、5年ほどで2倍以上に暴騰した。

若い世代にゴールド投資が有利な理由

株式や不動産と違って、ゴールドは配当や賃料収入を産んでくれない。

利回り0%の安定と値上がりだけを期待した投資だが、
ドルが不安定になれば円高が進むのと同様に、
多くの人がゴールドを保有したがるのは「将来の不安に対する保険」の役割を持つ資産だからだ。

という事は、将来の不安が大きい人ほどゴールドを保有すべきということになる。

資産形成における最大のリスクはインフレと長生きだ。

だから、若い人ほど将来の不確定要素が大きいわけで、
ゴールドへの投資が有利となる。

これだけ単純明快な事でも、
多くの若い人たちは「値下がりが怖い」という理由で
ゴールドへの投資に踏み切れないのだと思う。

資産形成に対する考え方、あるいは投資戦略というものは、結局のところリスクをどれぐらい許容するかということだ。

小口化と低手数料がもたらすチャンス

各自の稼ぐ力には違いがあり、資産形成や投資に回すことの出来る金額は人によって大きく違う。

また1人の生活者のライフステージにおいても、
生活するのに精一杯の時期もあれば、
住宅ローンと教育費の借り入れ返済だけで
てんてこ舞いの日々が10年、15年と続く場合もある。

しかし、かつては富裕層だけに可能であった複雑なポートフォリオの組成も、スマホとそれは金融商品の小口化と手数料の劇的な低減によって可能となったのだ。

今ではどんなに所得が低い人でも気軽に投資が出来るよ。

かつては1株を買うのには最低30万円は必要だったし、
投資信託を1口購入するには10万円、
金の現物を買うためには最低でも30万円が必要だったが、
今はすべて1000円単位で購入出来るようになった。

また株式や投資信託の手数料も2-3%が常識だったものが劇的に低下し、現在では0.1%をめぐる手数料競争が繰り広げられている。

リスクを取る若者と動けない人々

仮に毎月100万、200万と余裕資金を稼ぎ出しているお金持ちと、月に3万円しか投資や貯蓄に回せない若いサラリーマンがいたとする。

お金持ちは、その余裕資金を銀行や証券会社から勧められるままに、国内の投資信託や国債で運用していたとする。

一方、稼ぐ力は小さいけれども、情報収集能力やITリテラシーや人的ネットワークに恵まれた若いサラリーマンは、
毎月の余裕資金3万円を、
金の定額積み立てに5千円、
PayPay証券を使って情報革命関連銘柄の長期投資に5千円、
さらに不動産REITETFに1万円、
ハイリスクな仮想通貨に毎月1万円ずつ投資するなどのポートフォリオを組んでいたとする。

この両者を比べた場合、私は若いサラリーマンの方が圧倒的に優れていると感じる。

資産形成は早ければ早いほど良いというのは誰でも知っていることだが、どうしてもリスクがあるのでなかなか一歩踏み出せないまま時間だけが過ぎていくという人が大半だ。

しかし、これだけ条件が整っても動かない人は、
おそらくこれからも動くことができないだろう。

ずっと動かないならまだしも、
中途半端に情報収集だけをして、
周りの人がどんどん資産を増やしていくのに自分だけが置いていかれるような気になって、
結局、最悪のタイミングで高値づかみをするなどのリスクを抱えていることに気づくべきだ。