カンボジア・シェムリアップの日常

アンコールワットで有名なカンボジアのシェムリアップは小さな街だ。

私が初めて行ったのは2016年末だったが、
空港を降りるとタクシーは殆どおらず、
バイクの後ろに4人が乗ることのできる
荷台を付けたトゥクトゥクで街の中心部へ行くことになる。

シェムリアップの街と生活

街の経済は100%アンコールワットに依存しているが、世界中から観光客が訪れているので、
街の中心地はそれなりに賑やかだ。

レストランやバーが立ち並ぶエリアには、
大きなのホテルのほかに、
バックパッカー向けのドミトリーやゲストハウスなどもたくさんある。

長期滞在者の日常

何しろ物価が安いので長期に滞在している欧米人もたくさんいる。

その後、2017年から18年にかけては、
毎月のようにシェムリアップに行っていたこ。

2017年にタイのバンコクで開業したエアビーの民泊が好調だったので、
2号店を開業しようとリサーチに通っていた。

バンコクからはLCCなら1時間で行くことができるし、高速バスを使って陸路で行くこともできる。

私はエアアジアを使っていたが、手軽に
「リュック1つで、ぶらっと行ける」
という感じだった。

定宿の近くで馴染みになったバーがあり、
そこで出会ったのがベルギー出身の30代半ばの女性だ。

私が常宿にしていたゲストハウスの近くのドミトリーに滞在しているらしく、
そのバーのカウンターでよく一緒になった。

異文化交流の場としてのバー

本人は「絵を描いている」と言ったが、
雰囲気的には
「あまり美術の匂いがしない」
感じだった。

3回ほど会ったのだが、夜だけしか合わないので絵を描いているのは見た事がないし、
本当は何をしているのかわからない。

欧米人がグループで騒いでいる所には入りづらいが、こうやって1人で飲みに来ている相手ならお互いに話しやすい。

バックパッカーや海外放浪者にも色々なパターンがあるが、
日本語で言えば「自分探しの旅」みたいな感じの人たちも多い。

こういった人たちは一人旅が多く、
どちらかと言えば寂しがり屋が多い。

日本人としてのアイデンティティ

日本人で言えば、「居酒屋で知らない日本人に声をかけられても、なかなかうまく打ち解けられない」ようなタイプだ。

シェムリアップだけの話ではないが、
海外にいる場合は、
そういった「意味のない外皮(がいひ)」がペロッと剥けてしまうので、
知らない外国人とでも素直に会話に入っていけることが多い。

英語は片言だがボディーランゲージはハイレベルという人なら、いつの間にか「以前からの知り合い」のように打ち解けている場合もあるだろう。

日本人でも欧米人でもアフターを期待している場合もあるだろうし、実際にそういう話もよく耳にする。

日本人だからモテるということはないが、
韓国人や中国人よりも日本人の方が外国人慣れしていることだけは間違いない。

欧米人が日本人に対して興味を持つのは、
柔道・空手・忍者・禅みといったところだ。

これもシェムリアップの日本人居酒屋で聞いた話なのだが、何を思ったのか、ある日本人が空手の道着を着てバーに立ち寄ったら、

いつもデカい顔をして店の真ん中に陣取っている常連の黒人たちが席を譲ってくれたそうだ。

本当の話かどうかわからないが、
見え見えの日本人らしさの演出も、
外国人の知り合いを作るには良い作戦かもしれない。