■住居選びの優先順位
海外での低予算セミリタイアライフを送るために最も重要なポイントは住む場所だ。
通常の会社勤めや自営業と異なり、セミリタイア生活やサイドFIREに入った場合は「住む場所はどこでも良い」という特権がある。
住居を選ぶ条件は予算が8割だが、残りは自分のこだわりや最低限必要な設備のレベルとなる。
■海外物件でのネット検索の限界
日本国内で「バンコク+アパート」や「バンコク+賃貸」などで検索しても、本場の物件検索サイトにはなかなかたどり着けない。
多くは日本人駐在員向けの高額物件ばかりで、日本人サポートが付く分だけ割高となる。
また不動産会社としても、一定の手数料収入を得る必要があるため、最低家賃はノマド生活者には少しレベルの高いものとなる。
一方で、現地の外国人向けサイトを探すと、35平米(10坪)のスタジオタイプで3,000~4,000バーツという格安物件も見つかる。
■価格と現実のギャップ
しかし、「安ければ安いほど良い」というわけにもいかない。
3500バーツという家賃はタイの大卒初任給の20%に相当し、日本で言えば東京都内の5万円程度のアパートに相当するので、居住環境としては色々と厳しい面がある事は否めない。
また、日本と違って安全面や清潔面での当たり外れが大きいのが現実だ。

バンコク市内で、地下鉄やBTS (高架鉄道)から徒歩圏内のエアコン付きの物件。35平米で7000~1万バーツ。
■現地の住環境事情
バンコクには多くのミャンマー人出稼ぎ労働者が暮らしており、10人から20人がまとまって1つのコンドミニアムに住むケースもある。
廊下や共有スペースには家具や電化製品が並び、日本人が普通に暮らせる環境とは言えない状況も少なくない。
■不動産仲介の実態
決定的なことは日本のような不動産業者がいないことだ。
日本人向けの不動産業者は存在するが、最低でも3万バーツ以上からの物件が中心で、低予算のセミリタイア生活には適さない。
現地在住の日本人の中には直接オーナーと交渉して物件を見つけている人も多い。
■実践的なアプローチ
長期滞在の場合はビザの問題もあり、ネットでの問い合わせだけでは話が進まないことが多い。
そのため、最初はエアビや格安ホテル、ゲストハウスなどで半年から1年ほど滞在しながら土地勘をつけ、現地の人脈を作りつつ、自分の目でリーズナブルな物件を探すことが最も合理的な選択となる。

