海外生活での不祥事・ボラれ記録

海外での思わぬ失敗:意識変革が必要

海外で生活していると、時々思いがけない不祥事を起こしてしまうことがある。

スリに合うとか、日本では考えられないような事故に遭遇するということもあるが、
これらは自分の側には殆ど落ち度がないため不祥事とは言わない。

私が不祥事と呼ぶのは
自分の判断ミスや心の弱さから起こった失敗
という類なものだ。

セミリタイア生活では、
時間の余裕だけではなく、
多少の贅沢が出来るお金の余裕もある。

生活固定費を低く抑えているので、
仕事が順調な時には使えるお金が多くなる。

だから、ときにはパッとお金を使いたいと思う時もある。

だからと言って「目の玉が飛び出るような金額」を使う事はないし、そんなことがあってはならない。

しかし、私は時々そういった「不祥事」を起こしてしまう。

もともと酒好きで、
「酒が入ると、少し気が大きくなる」
悪い癖がある。

北京三里屯の夜:高額請求の罠

2013年に、北京の三里屯という六本木のような場所でブラブラしていたいた時のことだ。

近くには世界各国の大使館が集まっており
東京で言えば西麻布のようなイメージがあり、
小綺麗なカフェやバーもたくさん並んでいる。

東京に比べれば道も広々しており、
オープンエアのテーブルを並べたおしゃれなバーもたくさん並んでいて、
そこでビールを飲んでいた。

しばらくすると25〜26歳の若い男の子が、
「日本人ですか?」と英語で話しかけてきた。

周囲の様子から明らかに外国人を相手にした呼び込みのお兄ちゃんとわかるのだが、
悪いことに「对、我是日本人」
(はい、私は日本人です)
と中国語で答えてしまった。

中国語を習い始めだったので少しかっこつけてみたかったのだが、
相手の反応は素早く、
まず英語で「エクセレント」と答え、
続いて中国語で「很好的」(すばらしい)と話しかけてきた。

客引きのお兄ちゃんと打ち解けるのも悪くはないと思っていたので、ビールをおごり、さらにチップを渡して、
「面白い店があったら紹介してくれ」
と中国語で伝えた。

中国でも東南アジアでも盛り場には客引きがいるが、その全てが悪人ではないし、案外と面白い体験ができることも多い。

彼は「私の友達を紹介する」と言って、
女子大生らしい女子たちの写真を見せてくれた。

どの女の子も可愛らしく、
悪くないなと思っていたら、
いつの間にかお兄ちゃんの後に
35歳前後のママさんらしき綺麗な女性が立っていた。

近くから様子を見ていて、
「良いカモだ」と思ったのかもしれない。

スマホで見せられた女子大生より、
リアルのママの方が格段にレベルが高かく、
「彼女の方がいいなぁ」と伝えると、
「私なんかでよければ」と近づいてきて、
優しくバイクタクシーに誘ってくれた。

なかなか魅力的で、横顔に見とれていると、
2~3分ほど乗ったところで
「ここが私の店なの」
「カラオケのお店で日本人もたくさん来る」
と言われて店に通された。

教訓:自己責任と学びの重要性

そこからが凄まじかった。

店内には客が1組いたのだが、
どうもそれはサクラだったようだ。

私が座らされたのは10人ぐらい座れるソファーで、そこに2人女の子が待っていた。

ママは挨拶をしただけで一杯も飲まず、
2人の女の子とビールで乾杯をすると、
早口の中国語で何かを話しかけてきた。

よくわからなかったが、
「ドリンクを頼んでも良いか」位のことだと思って、「好好」(いいよ)と答えると、
4~5人の女子がドカドカと集まってきて、
次から次へとドリンクや料理を注文し始めた。

ソファーの後ろからは花束を持った別の女が強引に私の手に花束を掴ませる。

テーブルのほうに目をやると、
注文してから1分も経っていないのに、
大皿に盛られた料理が何皿も並んでいる。

いつの間にかソファーには女の子が6~7人座っており、何を喋っているのかわからないが、ドタバタ状態となった。

6~7分経ったところで、
「さすがに、これはヤバイぞ」
と思ってお勘定と伝えて立ち上がった。

その瞬間、賑やかだった店雰囲気は急に静まり返り、周りの女の子に押されるようにレジのほうに向かった。

相変わらず客はサクラの1組だけなのに、
レジのカウンターには若いが怪しげな雰囲気の男が4人も並んでいた。

出された勘定書は「目の玉が飛び出る」
14000元(当時のレートで15万円ほど)で、
「いくらなんでも高すぎるだろう!!」
と言おうとしたが、
並んでいる男たちの無言の雰囲気に圧倒され、
クレジットカードでサインをした。

店を出てから、まず店の写真を撮り、続いてGoogle マップに場所を記録した。

この頃はまだ中国でもGoogle マップがある程度使うことができたので、
今でもその場所は確認できる。

しかし、少し歩き始めてから
「いつもの悪いクセで、身から出たサビだ」
「呼び込みにチップを渡すなどは自己責任」
と反省し、自分の中で不祥事に区切りをつけた。