FIREの第一歩は退社の決断から始まる
当たり前のことのようだが、FIREを達成するためには、会社勤めの場合は必ず会社を辞めなければならない。
会社の辞め方にはいろいろなパターンがあると思う。
円満退社もあれば、喧嘩別れもあるだろう。
FIREを考える人の多くは、人間関係や会社という空間に違和感を覚えている場合が多いので、円満退社でなくても良い。
スパっと辞表を叩きつけて辞めるのも爽快だろうし、ある日、メールかLINEで突然に「やめます」と送りつけるのも悪くはない。
しかしFIREを達成するためには、会社勤めの間にその時間を利用して、いろいろな準備を行ったり、資金を稼ぐなど、それなりの計画が必要となる。
それは半年や1年ではなく数年に及ぶものになるので、この段階から戦略的な行動方法を見つけた方が良いと思う。
私の退社準備の経験
と、偉そうなことを言っているが、私自身は会社勤めの経験は8年ほどしかない。
当時は、自動車関係の中古車販売や修理・保険業などは、誰が起業しても「ハズレはない」と言われていた。
だから、勤務先でも上司との折り合いや経営者との折り合いが悪くなった時、心の中で独立開業を決め、その後は「自分の痕跡を残さないこと」を1番に考えた。
毎日のように、社内にある「伊島」の痕跡が残らないようにいろいろなことを画策した。
例えば、私が使っていたデスクや、デスクの周りの備品に貼ってある資料や付箋、ステッカーなどを少しずつはがしたり、私物や備品などを少しずつ運び出したりした。
私が描いていたイメージは、ホテルをチェックアウトした後の部屋のような感じで、「そこに私がいたことがわからない」というような空間を目指した。

当時は個室のようなスペースを与えられていたので、そこから少しずつ荷物や資料を運び出し、半年ほどかけてガランとした空間が出来上がった時は「やった!」と思ったほどだ。
FIREのための「稼ぐ力」と会社での生き残り術
別にこんなことはやらなくても良いのだが、FIREを達成するためには、とにかく「稼ぐ力」を身に付けなければならない。
それは、会社勤めの間に副業を行うパターンでも良いし、その副業をベースとして個人事業主としてビジネスを展開しても良い。
いずれにせよ、会社勤めの間は会社の仕事でストレスを生まないように、自分の勉強や独立準備のためにエネルギーを注げるような環境を心がけたい。
そのためには、人間関係にせよ、仕事や関わっているプロジェクトにせよ、少しずつ自分の介入を減らしてフェードアウトしていかなければならない。
煩わしい人間関係から逃れるためにFIREを目指す人も多いと思うが、会社勤めの期間をどう過ごすか、どう生き伸びていくかというのは非常に大事な戦いとなる。
会社との心理的距離の取り方
その場合、会社を「ハローワークのようなもの」と考え、上司は「ハローワークの面接の人」程度に考える。
だから、当然飲み会や仕事外の付き合いはありえないし、そういった誘いがあったときの断る言葉もあらかじめ考えておく。
FIREを目指すのであれば、「付き合いの悪い奴」などという言葉を気にしてはならない。
これで、また1つ距離を置くことができた
誘いを断る場合には、「申し訳ありません、予定が入っております」と伝え、その時に「付き合いが悪いと思われないだろうか?」などとは考えずに、「これで、また1つ距離を置くことができた」というようにプラス思考で考えよう。
会社の中には断ち切りたい煩わしい人間関係が溢れているが、悪い人ばかりではない。
他の部署の人間でも、自分と同じように上司や会社に違和感を感じている人も多い。
そういった人たちと気持ちを共有することも悪いことではないが、FIRE達成という目標から考えると、仲良くなりすぎて「後ろ髪を引かれる思いで辞める」というのは望ましくない。
そういった人との人間関係も最小限にとどめながら、なおかつ、「外で会った時に一緒にお茶が飲める関係」、「後から、会社がらみの案件を頼める人」というようなギリギリの関係は維持しておくべきだろう。
特に人事労務の関係の人とは、会社を辞めてからも、ハローワークや雇用手当等の手続きでコンタクトをとることが多いので、この辺も考慮に入れておくと良いだろう。

