早期セミリタイアの秘訣

私は48歳でセミリタイア宣言をして、
それまでのフルタイム労働や定時勤務に終止符を打った。

セミリタイアの決断

だから後輩にも、「できるだけ早くフリーランスになったほうがイイ」とアドバイスをすることが多い。コロナの3年間を挟み、それまで20年続いた「インフレも金利もない」という異常な状態が終わり、「インフレが進み、金利も上がる」という正しい状態が始まった。

アメリカでもヨーロッパでも金利が高止まりをして、それまでのように株価が右肩上がりで上昇していく世界は終わった。そうなってくると、従来型のFIREの考え方、すなわち「お金を貯めて、早く仕事を辞める」という考え方は成り立たなくなった。

新時代のセミFIREとは

だから私は、新時代のセミFIREという考え方を提唱している。その解釈は、「経済的自立を得るために人的資本(稼ぐ力)を最大化して、イヤな仕事は早く辞め、好きな仕事をできるだけ長く続ける」というものだ。

この考え方は「いくら貯めたらFIREができる」というような単純なものではなく、金融資産は最悪の場合のセーフティーネットと位置づけている。最も大事な事は人的資本(稼ぐ力)の最大化であり、次に大事な事はローコストライフの実践だ。

ローコストライフの実践

稼ぐためのスキルを身に付けるにせよ、ローコストライフを実践するにせよ、これには長い時間がかかる。私の提唱するローコストライフは節約生活ではない。
時には人が羨ましがるような贅沢もするし、後輩や若い人たちから「先輩のようになってみたい」と思われるような生活だ。

贅沢三昧の生活ではなく、その時々の収入や経済状態に合わせて柔軟にスタイルを変更できるのがローコストライフだ。これは言葉で言うほど簡単ではなく、自分は偽ることなく「これで幸せ」と思えるようになるには、それなりの時間がかかる。

物価の安い海外での生活や、ミニマリズムの考え方を取り入れたもので、ある意味では修行のようなものだ。
厳密なルールがあるわけではないが、感覚的には2割の贅沢生活、3割の普通の生活、3割の節約生活、2割の禁欲生活のようなイメージだ。

若い世代へのアドバイス

節約といっても、生活コストの高い日本で節約するわけではないので、「粗食に耐える」とか「お酒や夜遊びを絶つ」というようなものではない。
だから収入を得るためのスキルを身に付けると同じように、このローコストライフを見つけるのも、それなりの時間がかかるのだ。

だから後輩たちには、「できれば40代のうちにフリーランスになれるようなスキルを身につけた方が良い」とアドバイスをしている。
目的は新しい時代に対応した、持続可能なセミFIREを実現することなので、ローコストライフが実現できるのであれば、生活の拠点は国内でも海外でも構わない。

私が海外と日本を往復するデュアルライフを提唱しているのは2つの理由がある。
一つはローコストライフを実現する上で、物価の安い東南アジアは最適だということだ。
もう一つは、将来の日本の財政破綻や、それに伴う急激なインフレに対応するためだ。

フットワーク軽く動き回ることができる能力

収入は日本円である必要はなく、外貨を得た方が豊かな生活ができる時代が来るかもしれない。
そういった場合に、日本でも海外でもフットワーク軽く動き回ることができる能力は圧倒的なパワーを持つ。

スキルを身に付けることも、ローコストライフを実践することも時間がかかるし、それを海外と日本とのデュアルライフで実践しようとすれば、さらに時間がかかる。
年齢を重ねれば重ねるほど決断力や行動力が鈍ってくるし、「今さら海外なんて」という後ろ向きの考えも芽生えてくる。

老後の生活設計に絶対的な自信があれば良いが、「インフレが続き、金利が高止まりする」新しい時代には、新しい戦略が必要なのだ。
だから若い人たちには、「とにかく、早く試してみなさいよ」とアドバイスしているのだ。