FIREの本質的な意味
FIREの3文字目と4文字目のREはRetire Earlyの略だが、ここで言うリタイアは仕事を辞めてから、年金や金融資産からの配当収入などで悠々自適の暮らしをするという意味ではない。
もし南の海でデッキチェアーとトロピカルドリンクのような悠々自適の生活を夢に見ているのであれば、数千万円の金融資産があっても、実現の可能性は全く無い。
だから、リタイアの意味は、嫌な仕事からリタイアして、好きな仕事に打ち込むという意味だ。
嫌な仕事を辞めるということは、ほとんどの場合は会社を辞めると同義語になるが、会社を辞めることに抵抗がある人も多いと思う。
現実的なリタイア年齢の考え方
しかし誰でも退職年齢に達すれば会社を辞めるわけだから、それが早いか遅いかだけの話だ。
65歳定年制が定着したとは言え、60歳以降からの再雇用では収入が激減するだけではなく、ある意味「追い出し部屋」のような意味合いのある制度なので、多くの人が5年経たずに辞めていくらしい。
そうするとFIREとか早期リタイアを考えなくても、60歳になればリタイアせざるを得ないと考えた方が合理的だ。

よほど恵まれた経済環境になければ、60歳で労働せずに悠々自適の生活を送れる人は少ないから、誰でもが遅かれ早かれフリーエージェントとなる。
そうであれば、40歳でも50歳でも、会社を辞めるまでの期間はフリーエージェントとなるための準備期間と捉えることができる。
ブラック企業や人間性の劣悪な上司や同僚に囲まれているのは苦痛かもしれないが、FIREのためのトレーニングと考えれば、少しは気も和らぐだろう。
FIRE戦略の適切な開始時期と方法
私はFIREとか早期リタイアの計画は42歳以降が適していると考えている。
60歳を最終期限として、そこから何年早くリタイアができるかという計画は、ある意味人生で最も重要で、なおかつ綿密な計画が必要となる戦略だ。
そのためには、単なる知識や情報ではなく、奥の深い考え方や将来見通しが必要となる。そう考えると様々なパターンが考えられ、FIRE戦略も比較的単純に見えてくる。
最も早ければ45歳位から、その後は50歳、55歳位が1つの区切りとなる。
60歳で会社を退職してフリーエージェントとなっても、まだまだ活躍できる場所も時間も十分にある。
60歳という年齢がFIREという言葉と少し違和感があるだけであって、45歳から60歳位までの間に、どこかでFIREを達成することができる。
このブログでも何回か書いているが、戦略は2つしかない。
1つは人的資本(稼げる力)を高めること、2つ目はセーフティーネットとしてのミニマムFIREアセット(最低FIRE資金)を確保することだ。
スキルや金融資産などには個人個人で差があるが、満足のいくレベルに達するには、どんなに早い人でも2、3年はかかるし、状況が変われば10年位の時間がかかる場合もある。
そうすると40代半ばからは、誰でもフリーエージェントを目指した長期戦略を立てなければならないことになる。

