Googleマップの便利さと限界
海外でのロングステイや私のような海外の生活をしているものだけではなく、今の時代には誰にとってもGoogle マップは欠かせないアイテムだ。
しかし、Google マップは万能ではなく、ときには危険な状況に遭遇することもある。
国内で使っている場合は、地図から得られる情報と自分の経験値をかけすれば、よほどのことがない限り、危険な目に合う事は無いだろう。
しかし、全く知らない土地でGoogle マップだけを頼りに歩いていると、ときにはとんでもないところに誘導されることがある。
東南アジア特有の道路事情
Google マップは世界中で移動する人や車、列車や船など、あらゆる移動物が発する位置、情報をAIが分析して、時々刻々とGoogle マップの精度を上げている。
航路や回路は別にしても、市街地の道路等は人や車などの移動隊が発する位置、情報は膨大なもので、それにより経路や道筋だけではなく、渋滞の状況までがリアルタイムで知ることができる。
東南アジアの場合はバイクの数が圧倒的に多いため、車よりもバイクの移動情報が大きなウェイトを占めているのだと思う。
そうすると、車は通れないが、バイクが通れるような場所でも「通行可能」と表示される。

考えてみれば当たり前のことで、1日何百台ものバイクが通過するような道であれば、「ここは安全なルート」とGoogleのAIが考えても不思議ではない。
Google マップの詳しい仕組みはわからないが、ルートの把握に比べれば、道幅の把握は相当に難しいのではないだろうか。
高速道路や線路のように衛星写真から見えるものは良いが、家が密集していて、見えにくい道路や、屋根で覆われているような狭い道の道幅をどうやって把握しているのだろう。
この写真は私がバンコクで道迷ったときのものだが、バイクがすれ違うこともできないほどの狭い道幅だ。

東南アジアの中心部から少し離れた地域の住宅密集地では、こういった道路がたくさんある。
こういった道はバイクが通るだけではなく、住んでいる人たちの生活道路だから、雨や不幸を避けるために屋根が付いていることが多い。
こういった道路は、衛星写真から把握することができないので、そこを通る車や人の移動情報だけが頼りとなるはずだ。
危険を避けるための心得
移動情報には、バイクの走行速度なども含まれているので、ゆっくりとしか走れない道で、常に1台しか通っていないとすれば「狭い道路」と判断するのだろう。
しかし、こんなに狭い道路でも徐行せずに20キロとか30キロのスピードで走るバイクばかりか、スレ違いでも平気で走る。
例えば、左右の壁から壁の距離が1メートル50センチで、バイクのハンドルからハンドルの幅が1メーターだとする。
普通に考えたら二台がすれ違うことはできないのだが、すれ違う瞬間に片方のバイクは少し車体を傾け片側のハンドルを上に持ち上げる。
すれ違う側は逆方向に車体を傾けてハンドルの位置を下げる。
そうするとハンドルがぶつかる事はなく、本当に神ワザのような運転を何事もないようにやってのける。
私の体験から学んだこと
そうなってくると、「これだけのスピードで、これだけの台数が通るのなら、これぐらいの道幅取ろう」と判断するのではないだろうか。
Google マップに道幅が表示されているわけではないし、「この道は安全です」と書かれているわけではない。
しかし、普通の日本人が初めて通るには危険と言わざるを得ない。
実際に私は犬に噛まれたり、バイクを避けるときに壁のブロックで肘をこすって擦り傷を作ったりした。
それぐらいは海外で初めての街を一人歩きするときの当然、受け入れなければならないリスクなのだが、Google マップに頼りすぎる事は避けなければならない。

