海外での盗難対策

日本は世界でも有数の治安の良い国なので、普段から盗難やスリなど細心の注意を払っている人は少ないと思うが、この常識は海外では通用しない。

海外での盗難リスク

キャッシュレス化が進んでいるので現金を持つ機会が少なくなったが、パスポートとスマホの盗難には細心の注意を払わなければならない。

幸いなことに、私は日本と海外を往復するデュアルライフを10年以上続けていながら、盗難にあった事は1度もない。

恥ずかしい話だが、酔っ払ってスリにやられたことが1度だけあるが、被害額は日本円にして6000円だったので格安の授業料だと思っている。

怖かったのはハルピンで財布やパスポートの入ったウエストバッグを盗まれそうになった時だ。

ハルピンでの危機一髪

これも恥ずかしいというか、人には言えないようなミスなのだが、そのウェストバッグはマジックテープでベルトに留めるタイプのもので、強い力で引っ張れば簡単に外れてしまう状態だったのだ。

あとで友人に話したところ、「肩や背中をドンと突かれて、その瞬間に引っ張られたらアウトでしたね」と言われたが、本当にその通りの無防備に近い状態だった。

ハルピンの観光名所である中央大街(ロシア名:キタイスカヤ通り)で、古いロシア風の建築物を写真に撮ろうとしていた時で、背後には全く注意が向いていなかった。

ふとした拍子に後ろを振り向くと、男の手がウエストバッグに触れるか触れないかの状態で、瞬間移動のように私から離れていった。

その逃げ方も慣れた様子で、走るでもなく小走りでもないのだが、素早い早足で人ごみに紛れて、アッという間に建物の影に隠れてしまった。

反射的にすぐ追いかけたのだが、考えてみれば被害にもあっていないし、揉め事になっても困ると思いすぐに追いかけるのをやめた。

現金より重要なパスポートとスマホ

海外では警察も周りの人も味方ではないというアウェイの鉄則は非常に大切な教訓だ。

今は中国も物質的に豊かになり、至るところに監視カメラが張り巡らされているので治安も良くなったが、2010年頃はまだ安心できる状態ではなかった。

大連にいた頃だが、私の中国語の先生は2年位の間にスマホを2回もスラれたと言っていたし、日本人の友人もアパートでパスポート盗まれたことがあると言っていた。

キャッシュレス化が進んでいるので持ち歩く現金は少なめにしても問題はないし、財布に入れておくカードはデビットカードにしておけば被害を最小限に抑えることができる。

しかし、パスポートとスマホだけは困る。

事前の準備とシミュレーション

だから最悪の事態に備えて、この2つを紛失した場合の対策は入念に考えておかなくてはならない。

パスポート再発行の手続きは時間がかかるだろうし、スマホを紛失した場合はその瞬間から行動や仕事に支障が出る。

時間や仕事にゆとりのある場合は良いが、帰国の日が迫っている場合やどうしても仕上げなければならない仕事がある場合などを想定して、綿密なシミュレーションを行う必要がある。

いずれにせよ、財布とパスポート、スマホの3つは常に身に付けて行動しなければならない。