インフレ対策のための資産形成と投資戦略
インフレが加速すると、現金資産の実質価値が減少するリスクが増し、従来の現金保有だけでは資産が目減りしていく可能性が高くなる。
現金資産は確かに安定しているように見えるが、実際にはインフレの影響を受けて徐々に価値が下がっていく。
今回は、インフレ時代における資産の目減りを防ぐための具体的な戦略を紹介したい。
インフレと資産の目減り
インフレ時代には、現金の価値が毎年2%程度ずつ減少していくと考えられている。
これに対抗するため、現金だけでなく、異なる性質の資産に分散投資する方法が求められている。
その一つが「パーマネントポートフォリオ」という戦略であり、株式や国債、ゴールド、現金(短期国債)に分散投資する方法だ。こうした分散により、インフレが進行しても資産価値を守ることが可能だ。
パーマネントポートフォリオの考え方
パーマネントポートフォリオは、4つの異なる性質を持つ資産(株式、長期国債、短期国債、ゴールド)に分散投資することで、リスクを抑えつつインフレに対応するというものだ。
こうした分散投資は、どの資産が上がっても他がリスクヘッジの役割を果たし、安定した利回りを得やすいとされている。
たとえば、株式市場が好調であれば株式からの利回りが期待でき、不況やインフレ時にはゴールドが価値を守ってくれる役割を果たす。
ETFを活用した簡単な資産分散
パーマネントポートフォリオを組むには、特定のETF(上場投資信託)を活用すると便利だ。
例えば、株式であればバンガードやS&P500などのETF、短期国債なら米国財務省の短期債ETFを利用する。
これらを組み合わせることで、リスクを分散しつつ簡単に投資ポートフォリオを構築できる。
また、パーマネントポートフォリオ専用のETFも存在し、このETF一つで4つの資産に自動的に分散投資ができる。
数年前までは、富裕層にだけ許されたこのようなポートフォリオが、サラリーマンや自営業者などの個人投資家でも簡単に組成することができるという、「とてつもなく豊かで、とてつもなく幸せな時代」に生まれたことを感謝したい。

