Google翻訳が海外生活にもたらした革命
Google翻訳がどんどん進化を続け、私たち海外ノマド生活者にとっては、本当に嬉しい限りだ。
空港での乗り換えや移動、入出国書類の記入から、レストランのメニューなど、あらゆる面で言語の壁を取り払ってくれた。
もちろんリアルタイム翻訳には程遠いし、喋り方や方言などが混じると正確な翻訳はできないが、もしGoogle翻訳がなかったら、私の海外生活はあり得なかった。
確かに論文や専門書の翻訳などでは、DeepLの方が精度が高いかもしれないが、汎用性や安定性を考えると、翻訳アプリはGoogle一択で良いだろう。
物事を否定的に考える人は、「機械翻訳は、まだまだだね」「本当に役立つと思っているの?」とネガティブなことを言う人がいる。
こういった人とは付き合う気はないが、Google翻訳の過去の歴史を知っている人間にとっては、許せない発言だ。
カメラ翻訳機能の進化の歴史
10年前のGoogle翻訳アプリにはカメラアイコンがなかった。
だから、メニューを翻訳する場合は、いちどカメラで撮影して、それを別のOCRアプリでテキストに直して、そのテキストをペーストして初めて翻訳することができた。
やがてカメラアイコンが使えるようになったが、当初はリアルタイムではなく、撮影してしばらく経つとテキストが表示される仕組みだった。
さらに対応言語にも制約があり、コロナ前にはタイ語のカメラ翻訳ができなかった。
よく覚えているのだが、2015年頃、私の仲間が何人かタイにはまって、Facebookで仲間グループができていた。
この時に、私はいち早くタイ語をカメラ翻訳する裏技を見つけていた。
よく覚えていないのだが、タイ語を選ぶと、カメラアイコンが表示されないが、英語を選ぶと表示されていたのだと思う。
そしてカメラアイコンをタップしてから、言語をタイ語に変えると、なんとタイ語でもカメラ翻訳ができたのだ。
裏技から当たり前への進化
これは、当時としてはそれなりの裏技で、Facebook仲間からは「さすが飯島さん」と賞賛されたものだった。
やがて対応言語も増えて、タイ語でもベトナム語でも自由に翻訳できるようになった。
さらに、今ではリアルタイム翻訳で、メニューにカメラをかざすと、そのメニューの上に日本語が表示されるという「夢のような時代」なのだ。
最近になってGoogle翻訳を使い始めた人にとっては、「元からそうですけど」「それが何か?」というような感想を持つだろうけれども、数十年のGoogle翻訳発展の歴史を知るものにとっては、「めちゃくちゃすごい」の一言に尽きるのだ。
翻訳アプリが変えた海外での体験
ある時、タイで雇っているタイ人通訳の女性と一緒にイタリアンレストランに行ったことがある。
アソークの中心部にあり、フロアにはタイ人スタッフがいない高級店だ。

こういう店は欧米の観光客と、地元の欧米系コミュニティー御用達の店で、アジア人には少し敷居が高い。実際に私は、すぐ近くにある同じようなメキシカンレストランであからさまにアジア人差別を受けたことがある。
まぁ、今思うと、上下黒のジャージで入った私も悪いのだが、欧米系の常連客中心の店では、露骨なアジア人差別があると思った方が良いだろう。
「日本人は礼儀正しいので、世界中で愛されている」などというのは100%嘘なのだ。
そういった人の目には、私はあまり気にしないのだが、特にバンコクの場合は「欧米系はアウェイ」という状況なので、ホームであるアジア人の優位性もある。
その時は、コロナの真っ最中で、アソークのレストランは閉店や臨時休業、開店休業のような店ばかりだった。
だから「この状況で行けば、さすがに差別は無いだろう」と思って行ったら、案の定厚遇扱いだった。
情報革命の恩恵と若者への期待
その通訳の女性とは、以前にも何回かレストランに行ったことがあるが、彼女は英語ができない。
だからいつもメニューを選ぶときには「飯島さんにお任せ」と言うばかりだった。
ところが、そのイタリアンレストランでは様子が違い、メニューにスマホをかざしながら「私はこれにする、だめだめ、こっちにしてください」と喜んでメニューを選んでいた。
こういった情報革命の恩恵が、人々の生活を大きく変え、私のような海外ノマド生活をサポートしてくれると思うと、本当に嬉しくなる。
そういった時代の恩恵を肯定的に捉えることができず、若い人たちが海外に出る機会が減っているというのは非常に悲しいことだ。

