東南アジアでのリラックス感の源
東南アジアでの生活が心地よい理由は、アジア人差別が少ないことだ。
海外でのセミリタイア生活を始めて10年になるが、物価の安さや気候だけではなく、街で過ごしていること自体がリラックスするのだ。
おそらくこれは情報量の差だと思う。
看板や周りの人の話し声だけではなく、国内の場合は膨大な情報が脳に入り込み、意識しなくてもそれらを情報処理するための疲労度が増してくる。
アジア人差別と文化的環境
欧米のアジア人差別がどの程度のものかはわからないが、シンガポールは最も人種差別の少ない国の一つだろう。
シンガポールだけではなく、東南アジアの大都市には大勢の欧米人が住んでおり、それぞれにコミュニティーを持っている。
そういった人たちの中には、根強いアジア人蔑視の見方をする人も少なくないと思うが、なんといっても彼らはアウェイ(少数派)だ。
文化的共通点の重要性
私たち日本人が最も違和感を感じないで済むのは、お米・漢字・仏教の3つが揃っている地域だ。
この3つが完全に揃っているのは、日本の他には台湾だ。
私も台湾を生活拠点に考えたこともあるが、少し日本に近いという点が、なんとなく「海外に出ている感」が少ないようで候補から外した経緯がある。

東南アジアの仏教文化圏
東南アジアではどこの国もお寺があるが、なんといっても、タイとカンボジアは、圧倒的に仏教の影響が残っている。
タイ・ラオス・カンボジア・ベトナムの4つの国は仏教国だが、ベトナムとラオスは社会主義の国でもあり、他の2つの国に比べて仏教の色合いはかなり薄い感じがする。
残念ながらタイやカンボジアでは漢字はほとんど通用しないが、それでも中華系の人も大勢いるので、街の中で漢字の看板を見かけることはよくある。
こういった親近感が「ホームではないけれども、アウェイじゃない」という安心感につながり、欧米人の根強いアジア人蔑視の圧力を無視することができるのだ。

