バンコク食費管理の実践戦略

バンコク食費管理の実践戦略

海外セミリタイア生活において、食費は住居費に次ぐ重要な支出項目だ。

いくら金融資産に頼らない生き方を実践しているとか、稼ぐ力があると豪語していても、贅沢三昧をできるほどの余裕はない。
この生活を長期にわたって続けていくためには、常に最低生活固定費やミニマムライフコストを意識した食費管理が不可欠だろう。

筆者がバンコクやラオスで生活を送り、3ヶ月ごとに日本に戻る。

いつも20万円を両替して、それを生活費に当てているが、円安の影響で日本円の価値が下がり続けている。

この20万円という予算の中で、海外でも、滞在費や諸経費を含めて、食費をいかに効率的に管理するかが海外でセミリタイア生活の質を左右する。

フリーエージェントとして、組織に属さず、自分の腕1本でビジネスを展開している筆者にとって、食事は単なる栄養補給ではなく、サバイバル戦略の実践のようなものだ。
実際の経験を基に、実践的な食費管理術を詳しく解説したい。

自炊vs外食のコスト比較と戦略

2009年に初めて上海を訪れた時、中国の物価が非常に安かった。

屋台のラーメンは1杯6元(約70円)、世界有数の巨大都市にもかかわらず、驚くほど物価が安かったと感じた。 この体験が筆者の食費戦略の原点になっている。

東南アジア、特にバンコクでは外食の方が自炊より圧倒的にコスパが高い場合が多い。
これは日本とは正反対の現象で、最低生活固定費を重視する観点から重要な発見だった。

筆者が実際に計算した結果:

  • 自炊1食あたり:80-150バーツ(320-600円)
  • 屋台・食堂:50-80バーツ(200-320円)
  • フードコート:80-120バーツ(320-480円)

自炊のコストが高くなる理由は、食材の小分け購入による割高感、調味料、光熱費(特にエアコン使用時の電気代)、そして貴重な時間コストが挙げられる。

この構図は日本でも同じことだが、外食の方がコスパが優れているのであれば、迷うことなく外食を選ぶ。

戦略的な食事パターンの構築

筆者の平均的な1日の食事パターン:

  • 朝食:近所の食堂でお粥セット(40バーツ/160円)
  • 昼食:オフィス街のフードコートで日替わり定食(60バーツ/240円)
  • 夕食:屋台で麺類orライス料理(80バーツ/320円)
  • 間食:フルーツや軽食(30バーツ/120円)

合計:210バーツ(約840円)/日、月約25,000円

この食事パターンにより、ミニマムライフコストでありながら栄養バランスだけではなく、「食べた感」も満足させることができる。

重要なのは、完全に外食に依存するのではなく、少し大げさになるが、戦略的に自炊を組み合わせることだ。 体調不良時や日本食が食べたくなった時などでは自炊を選択している。

調理器具の最小化戦略

東南アジアでのリラックスした生活を実現するため、調理器具は最小限に抑えている。

電気ケトル、小型炊飯器、電子レンジがあれば基本的な調理は十分可能だ。

この3点セットで約5,000バーツ(2万円)の初期投資となるが、長期滞在では元が取れる計算になる。