FIREと衰退日本での資産防衛術

衰退する日本経済の現状と未来

1980年代には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称され、世界トップクラスの経済力を誇った日本。

しかし、ここ30年間にわたる経済の停滞により、様々な競争力が低下し、いまや世界での存在感が薄れつつある。

「貧乏国日本」の著者、加谷珪一氏が指摘しているように、国際競争力は下がり続け、2020年には世界34位にまで落ち込んでいる。

それと同時に、インフレが進む中で私たちの資産はゆっくりと目減りし始めている。

情報革命における技術力の目安として有名な「iPhone分解調査」の部品シェアでは、韓国の27%に対して日本は半分以下の13%だ。有機ELなどの高機能部品に限れば、さらに差が拡がっているようだ。

また、世界の半導体大手10社(アメリカ7社、韓国2社、台湾1社)にも入っていない。

大学ランキングでも国際競争力ランキングでも、平成の失われた30年間にどんどんと地位が低下し、今では「経済規模が少し大きいだけの普通の国」になってしまった。

国内には「日本スゴイ派」と「日本ダメだ派」の2つの大きな派閥があり、それぞれが火花を散らしているが、国際競争力は世界38位という世界の客観的な評価を知る事は重要だ。


出典:IMD「世界競争力年鑑2024」より三菱総合研究所が作成したものを引用

このようなランキングを見た時に、スゴイ派の人たちは、かならず「評価基準が曖昧だ」とか「海外の機関は日本の良さがわからない」などと言う。

テレビのワイドショーなどでは、そういった論点が、いつの間にか「おもてなし」とか「世界で最も長く続いた皇室の伝統」などに話がすり替えられるケースもよくある。

これを発表しているIMDは欧州ナンバーワンのビジネススクールであり、日本の多くのシンクタンクもこの研究所のデータをもとに様々なレポートを発表している。

日本の1人当たりGDPは世界32位、国際競争力は世界38位というのは厳然たる事実なのだ。

こういった客観的な事実をどう受け止めるかが非常に重要で、その上で「日本の良いところもたくさんある」「それを伸ばすにはどうしたら良いか」と建設的に考えた方が良いと思う。