年間600時間労働が生む圧倒的な自由

■ 8時間働いて、実際に「仕事」をしている時間は何時間か

まず、サラリーマン時代の自分を振り返ってみる。

月曜の朝9時から夜6時まで、みっちり職場にいた。
昼休みを除けば実質8時間。 月20日出勤で計算すれば、年間1,920時間だ。

では、その時間のうち、本当に「価値を生む仕事」をしていた時間は何時間だったか。
正直に言えば、2〜3時間程度だったと思う。
残りの5〜6時間は何をしていたか。

・会議の準備と、終わった後の議事録 ・どこにあるかわからない資料の検索 ・返信しなくていいメールへの返信 ・「とりあえず参加」の打ち合わせ ・上司への報告のための報告書作成

こういった「作業」に消えていた。

これらに共通するのは、「誰かのためにやっているのではなく、やっているふりをするためにやっている」ということだ。

8時間のうち実質2時間しか「仕事」をしていないとすれば、効率は25%以下ということになる。

その非効率を、会社という箱が「標準」として維持してきた。
AI革命が進む今、この構造がいよいよ崩れ始めている。


■ 「作業」をゼロにするための3つのアプローチ

私がやったことは、大きく分けると3つだ。

① 情報の入口を絞る

まず、メールの処理時間を削減した。 受信メールをすべてGmailのフィルターで自動分類し、即返信が必要なものだけ通知が来る仕組みにした。

それだけで、1日に使っていたメール処理の約40分が、ほぼゼロになった。

② 繰り返す作業を「仕組み」に変える

セミナー告知・配信・受付管理の一連のフローを、GAS(Google Apps Script)とZapierを組み合わせて自動化した。

以前は毎回1〜2時間かかっていた作業が、今はボタンひとつで完結する。

これは非エンジニアの私でも、AIとノーコードツールを組み合わせれば十分に実現できることだ。 (セミナーでも実際の画面を見せながら解説している)

③ 「会議・打ち合わせ」をほぼ廃止する

フリーランスになってから、定例ミーティングというものをほとんどやらなくなった。 「報告のための報告」が必要ない環境を作れば、週に何十時間も浮く。

コミュニケーションはテキストベースが基本。
非同期で済むものは非同期で。

この3つだけで、8時間が3時間になった——というのが実感だ。


■ 「働く時間を減らす」は、逃げではなく「攻め」だ

ここで誤解のないように申し上げておく。
年間600時間というのは、「楽をしている」という意味ではない。

600時間の中身が、ほぼ全部「価値を生む仕事」なのだ。

サラリーマン時代の実質稼働2時間×240日=約480時間よりも、むしろ多くの時間を「実質的な仕事」に使っている。

変わったのは、「作業」を徹底排除したことだけだ。

これはAI革命の時代において、個人が取れる最も重要な「攻め」の戦略だと思っている。

私が繰り返しお伝えしている「攻め・守り・逃げ・試す」という資産形成の4原則は、仕事の設計にも同じようにあてはまる。

・攻める:価値を生む仕事だけに集中する
・守る:体力と集中力を維持するために余白を作る
・逃げる:非効率な環境から抜け出す
・試す:新しい自動化ツールを小さく試す

浮いた時間で、私は何をしているか。
メルマガを書き、東南アジアと日本を往来し、歴史探訪をして、一次情報を集めている。

そして、QQQへの長期継続投資を淡々と続けている。

情報革命のロープを掴みながら、生き方そのものを設計する——これが私の言う「セミFIRE」の本質だ。


■ まず「1つ」だけ自動化してみてほしい

もし今、「自分には関係ない話だ」と思った方がいれば、少し待ってほしい。

完全な自動化から始める必要はまったくない。

まず1つだけ、繰り返している「作業」を書き出してみてほしい。

・毎週同じような内容のメールを書いている
・同じファイルを毎回同じ場所から探している
・定例報告のためだけに資料を作っている

その中の1つを、今週中に自動化または廃止してみる。

それだけで、年間にすると数十時間が返ってくる。

数十時間あれば、本を何冊も読める。 語学を学び直せる。 投資の勉強ができる。 バンコクに行ける。

時間は、お金よりも価値がある資産だ。
特に、40代・50代以降においては。

投資は自己責任だが、時間の使い方もまた、人生の自己責任だ。

果たしてどうなりますか、全ては自己責任でお願いします。