ノマド的生活の始まり
ときどき知り合いや後輩から、「伊島さんは海外と日本の行ったり来たりで、荷物や支度が大変ですね」と言われることがあるが、私は全く気にならない。
大変と思わないどころか、逆に荷物を揃えたり整理するのが楽しくて仕方がない。
海外ではノマド的な生活を送っているが、かと言ってバックパッカーではない。
バックパッカーは移動が目的だが、私の目的は暮らすことだ。
どちらも似たようなものに聞こえるかもしれないが、生活様式という面では微妙に違いがある。
私は同じコンドミニアムに1年とか2年定住するのも気にならないし、2週間から1ヵ月位の間隔でいろいろな部屋に住むのも苦にならない。
ノマド生活への転換
以前はバンコクの外国人向けコンドミニアムを賃貸契約していたが、コロナが契機となって、今のようなノマド的生活に移った。
ずっと同じところに住むのが嫌いなわけではないが、その時の気分や季節に合わせて気に入ったコンドミニアムやサービスアパートメントを探す方が気が楽だ。
契約の手間もかからないし、色々な場所に進めるのは最高の贅沢だ。
荷物を最小限にするノマドの利点
1日あたりの費用を計算するとコンドミニアムを契約した方が安い場合も多いが、私のように日本と海外を行ったり来たりする場合は、使わない期間のカラ家賃が発生するので、そのつど部屋を探した方が割安となる。
短い場合は2週間位、気に入った部屋なら1ヵ月ほど滞在して、コストパフォーマンスが良ければ常宿として毎回のように利用することも多い。
ミニマリズムと心の軽さ
費用の事だけではなく、ノマド的生活が優れているのは荷物が少なくて済むことだ。
賃貸契約をしているコンドミニアムやサービスアパートメントがあれば、そこに荷物を置いておけるので楽というのではなく、その逆の意味だ。
コロナの前に住んでいたコンドミニアムでは少しずつ荷物が増えていき、引っ越しのときには相当な荷物になっていた。
普通に住んでいる人に比べればかなり荷物は少ない方なのだが、ノマドやバックパッカーなどから比べれば「重い」という状況だった。
家財道具や荷物が多いと引っ越しや移動が大変なだけではなく、日々の生活ノイズがメンタルに影響することがわかった。
ロングセラー『超ミニマル主義』の四角大輔さんも書いているが、ものが多いことのノイズは本当に厄介だ。
コロナのおかげで定住生活からノマド生活に移り、このことを本当に実感している。
荷物選びの楽しさ
だから私は滞在期間が2週間でも1ヵ月でも、持ち運ぶ荷物は本当に少ない。
40リットルのキャリア1つと25リットルのリュックだけで生活できるように工夫している。
だから荷物選びは趣味のようなものだし、海外渡航前の準備は趣味の領域を超えて生き甲斐のようなものだ。
こういったことが好きになってくると、旅支度の前には荷物や小物の重さを測るために、リュックやキャリアを開いたそばに、重いものを測るためのヘルスメーター、1キロ前後のものを測るためのキッチンスケール、10グラム、20グラム単位小物を計測するためのミニスケールを揃えている。
ここまで行くと変人・奇人とは言わないが、かなりマニアックなレベルになる。
しかし海外ローコストライフの実践とミニマリズムにはかなり共通する部分があり、殆どの人が同じような気持ちになるハズだ。
とにかく心が軽くなり、生活が楽しくなるのでぜひ挑戦してみて欲しい。

