■思いがけない春節との遭遇
2025年1月29日から2月3日まで、ホーチミンに滞在していた。今回の目的は新設された地下鉄に乗ることと、憧れのジャーナリスト・近藤紘一の足跡を尋ねることだった。
2024年の3月にANAマイルの期限が切れるため、日程は特に意識することなく空いている日程を取っただけだ。そして実際に現地に着くまで、この期間がもろに春節と重なっていることに気がつかなかった。
■両替困難という事態
言うまでもなく街は賑やかで、観光客目当ての店以外はほとんど閉まっていたが、一番困ったのは両替ができないことだった。
泊まっているのはホテルではなくバックパッカーハウスなので両替もしてくれない。
Googleマップで調べた両替店を5~6軒回ったが全て閉まっていた。ゲストハウスのスタッフに聞いて教えてもらった「絶対安心な宝石店」にも行ってみたが、やはり閉まっていた。
慣れた人はほとんどそうだと思うが、空港やホテルの両替所はレートが非常に悪いので、ほとんどの場合、現地の両替点を使うはずだ。
私もそのつもりで、前回の残りの35万ドン(350Kドン=約2000円)しか持っていなかったので、いつものように現地で両替をする予定だった。
■空港での偶然の決断
ところが、いつも立ち止まることもない空港の両替店の前で、ふと「あ、そういえばドルもなかった」と思い、ドルとドンを1万円ずつ両替した。
空港での両替はレートが悪いことは誰でも知っているが、特に注意が必要なのは、ベトナムのように弱い通貨の場合だ。
その時の円・ドンレートは1000ドン=6.1円位だったのだが、両替店では8.5円のレートだったので、手にしたのは端数を省いて1100KVDNだった。
現地の両替店であれば6.5円位で両替できたはずだから、空港で両替するだけで2500円も手数料を払ったことになる。
ただ、なぜかその時は気にならず、カジノで使う予定のドルが、カジノのレートに比べればまだマシだと思ったからだ。結果的には、このひらめきで命拾いをした。
■限られた資金での滞在
ホーチミンには、外国人向けカジノがたくさんあるので、ドルは絶対に必要だが、私は賭け事は控えめなので、1回2万~3万円ぐらいしか遊ばない。
特に今回は地下鉄に乗ったり、近藤紘一の足跡を尋ねる「お金のかからない」ミッションだったので、「まあ、ドルもドンも1万円もあれば十分」「もし足りなければ現地で両替すれば良い」とタカをくくっていた。
もちろんクレジットカードが使えたので、レストランでの外食などはカードを使ったが、毎日の食事やビールなどは全てこの1100Kドンの中から支払いをした。
さらに悪いことに、ホテルが春節のオーバーブッキングで変更となり、カード払いができないバックパッカーハウスで宿泊費540Kドンとデポジット200Kドンを現金で払うことになり、残った360Kドンと手持ちの350Kドン、合計710Kドン(約4300円)で6日間の生活を送らなくてはならない羽目になってしまった。

■思わぬ経験の価値
この状況では、外国人向けレストランやバーはもちろん、屋台の店にすら入れない。そのためコンビニで缶ビールを買って、店の前やゲストハウスのロビーで飲むという生活を5日間も続けることになった。
贅沢旅行はしない主義だが、さすがにこのギリギリ生活は久しぶりの体験で、良い思い出を作ることができた。
収支明細は、食費:450Kドン、ビール・コーヒーなど:300Kドン、交通費:40Kドン、雑費:30Kドン、合計830Kドンだ。合計が手持ちの710Kドンを超えているのは、最終日にデポジットの200Kドンが返ってきて、その後に、豪勢なコンビニ食で散財したからだ。
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