東南アジアでのアジア人差別

欧米だけではなく、東南アジアでもアジア人差別はある。

欧米人のアジア人差別

一定数の白人がアジア人を差別的に見ている事は事実であり、人数的には少数派でありながら、お金の力や英語の力で「我々はお前らとは違う」という振る舞いをしている欧米人に出くわすと気分が悪くなる。

もちろん白人の中にも親アジア的な人も大勢いるし、アジア人をパートナーにしている白人もたくさんいる。

日本人の誤解と差別意識

ところが、日本人の中には「中国人や韓国人とか、東南アジアの現地の人はそうかもしれないが、自分たちは別」と勘違いしている人もいるようだ。

1980年代から90年代初頭までは、中国を始め東南アジア諸国の一人当たりGDPも極めて低く、日本が「アジアの優等生」と呼ばれ時代があった事は事実だが、だからといってアジア人差別と縁がなかったわけではない。

私はバンコクの海外駐在員が、「タイ人のくせに」と発言しているのを聞いたことがある。

このように、東南アジアの現地の人に対して差別的な考えを持っている日本人もいるわけだから、一部の白人が、肌の色も違うし見た目も違うアジア人に対して差別意識を持つのは当たり前のことだ。

アジア人としての誇り

しかし、白人によるアジア支配の歴史や人種差別の歴史をあれこれと考えても時間の無駄なので、まずアジア人差別が存在するということを受け入れる方が合理的な考え方だ。

日系企業で働く現地の従業員を「タイ人のくせに」と差別する日本人駐在員の品格が低いことからも明らかなように、アジア人差別に凝り固まっている欧米人の品格が高いはずがない。

東南アジアに長期滞在したり、移住してくる欧米人はまだしも、アメリカなどには「白人であること以外に誇りのない貧しい人々」が大勢いるらしい。

そんな連中が、どんなに口汚くアジア人のことを罵っていたとしても、私たちから見れば「哀れななことだ」と考えれば良いだけだ。

だからと言って私は欧米人が嫌いなわけではない。

何よりも彼らと話していると英語の勉強になるので便利だ。

欧米人を街の背景として楽しむ

その上、海外でセミリタイア生活を送る上で、彼らは「絶好の街の背景」となってくれる。

欧米人はスタイルも良いし、私たちアジア人から見れば金髪や青い目はそれなりに絵になる。

東南アジアの街並みの中で、欧米人の観光客やスタイルの良い若い女性たちが歩いているのを見ているのはビジュアル的に気持ちの良いものだ。

レストランやカフェの内装やデザインなどでも、欧米人のセンスの良さはアジア的なものとは別の美しさがある。

所詮はアウェイの欧米人

欧米系のレストランやバーなどにいる時は、我々アジア人はアウェイとしての肩身の狭さを感じることもあるが、街全体で見れば、彼らは所詮アウェイに過ぎない。

何といっても東南アジアは、仏教でもお米や箸でも、我々の方が圧倒的に馴染んでいる。

そういった状況の中で、多数派の我々アジア人は、少数派の欧米人を「街の背景」と見ていられる心のゆとりがある。

欧米人によるアジア人への偏見や差別がある事は事実として受け入れ、その上でホームの強みで鷹揚に構えていれば良い。

これがアメリカヨーロッパだったら、暴力やヘイトなどの物理的な差別を含む本物になってしまうので、こんな悠長なことは言ってられないだろう。