タイでの物価安生活とその実際
私は物価の安い国でゆっくりと暮らすライフスタイルを提唱しており、今は1年の半分を体の主とバンコクで暮らしている。
円安の影響と現地の物価高で、
以前ほどのローコストライフは難しくなったが、
それでも感覚的には日本の4割程度の物価水準になる。
最近では異常気象の影響もあり、
日本よりも涼しい期間が多くなり、
以前では考えられなかった「暑さを避けて東南アジアに住む」というライフスタイルも可能となった。
南国特有の「時間がゆっくり流れる空間」に浸っていると、本当にリラックスできる。
マリファナ合法化と新たなリスク
ところが、あまりにも居心地が良いため、
リラックスしすぎて危ない道にそれていく人も少なからずいるようだ。
特殊詐欺に加担するとか、
輸出が禁止されているものを運び出すとか、
そういった違法行為ではなく、
マリファナ依存だ。
2022年にタイではマリファナが合法化され、都市部はもちろん、地方都市でも膨大な数のマリファナショップができている。
もともとタイでは伝統的な薬草療法が盛んで、
その一部としてマリファナが医療用に使われていたらしい。
合法化される10年以上前から議論が進んでいたらしく、
解禁は時間の問題だったらしい。
そこにコロナ禍が起こり、GDPの2割を占めると言われる観光産業が壊滅的な打撃を受けたため、政府がゴーサインを出したようだ。
法律では医療用に限るとされているようだが、
この国特有の「サバイ、サバイ」(のんびりする、気楽に考える)という風潮が、
法律を何十倍にも拡大解釈して、
マリファナショップだらけの街を作ってしまったのだ。
20代や30代の若い人たちにとっては抵抗が少ないかもしれないが、私のような50代半ばの人間には「マリファナ」という言葉を聞いただけで、反射的に警戒感を感じてしまう。
公共の場での吸引は禁止されているようだが、
タバコと同じように違反をする人が後を絶たないようだ。

特に観光客の多い場所などでは、
この写真のように吸引禁止のマークがたくさん貼られている。
こういった禁止マークが掲示されているという事は、
日本のタバコを考えればわかるように、
違反する人が大勢いるということなので、
かなり危ない気がする。
科学的には依存症も禁断症状も、
タバコやアルコールに比べて低いと言われているらしいが、
生理的に身に付いた警戒感は消すことができない。
最もアメリカで問題となっているオピオイド(療用鎮痛剤・フェンタニル)などに比べれば可愛いものだと思うが、
犯罪に結びつかないのか心配でならない。
日本人滞在者に迫る危険性とその背景
例えば日本から旅行で訪れてマリファナを吸った場合、
それにハマってしまったら、
なかなか日本には帰れないだろう。
観光ビザで滞在できる30日間を過ぎてから、延長手続きやラオス・カンボジアなどへのビザランを繰り返したとしても、いずれは「居心地が良すぎて」不法滞在などになるかもしれない。
タイには日本で早期退職をして暮らしている人が大勢いるが、ここ数年の円安の影響で生活が苦しくなっている人がたくさんいるらしい。
現地でタイバーツを稼げるスキルや能力があれば良いが、
日本の年金や蓄えの取り崩しだけに頼っている場合は、
生活が苦しくなり、挙句の果てにマリファナにはまってしまったら身動きが取れなくなってしまう。
おそらく、これから一定の割合でマリファナが原因で、
犯罪に手を染める外国人(日本人)が出てくるだろう。

